福島伸享

【福島伸享】霞ヶ浦導水の陳情

自民党政権の下では、毎年来年度の予算編成が始まるこの季節になると地元からの陳情団が議員会館にやってくる。この茨城新聞の記事は、霞ヶ浦導水のもの。私の事務所のポストにも陳情書が投げ込まれていたが、わざわざご足労いただいている田口稲敷市長は本当にこの事業が必要だと思っているのだろうか。市長のご近所にある霞ヶ浦導水の一部をなす霞ヶ浦と利根川を結ぶ利根導水路は1989年に完成したにもかかわらず、未だに一度も使われていない。

 記事では「利根川水系で10%の取水制限が続いているから渇水対策が必要だ」ともっともらしく書いているが、利根川水系で渇水の時は水源地の近接している那珂川水系でも大概は渇水だ。現に今年は那珂川の水量が少なくて農業用水の確保に土地改良区は苦労しているから、これを霞ヶ浦に持って行くなんてことをやったら大騒ぎになるだろう。すなわち「渇水対策」になんてならないのだ。

 何度もこの指摘しているように、もはや霞ヶ浦導水を推進する目的は、隠されていてみんな気付いていないが、私がかつて予算委員会の分科会で指摘した通り、霞ヶ浦導水事業にぶら下がっている国土交通省の職員の人件費の確保にしかない。どうせこの陳情書を作ったのも、田口稲敷市長に陳情の依頼をしたのも、国土交通省であろう。最近は、水戸の商工会議所関係者にもはたらきかけているという。すべては、国民の税金が原資。だったら、堤防の整備などの防災対策をもっとやってくれというのが国民の普通の意思だと思うが、「お上には逆らえない」ということなのか、わざわざ国土交通省自体が「国民の代理人」を仕立てあげて、本来要らぬものを「作って下さい」と国土交通省に陳情に行かせる、この文化をなくさなければならない。このようなベタ記事を平然と掲載する茨城新聞も同罪だ。

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出典:http://ameblo.jp/fukuchan-japan/entry-12181704032.html


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