楠田大蔵

【楠田大蔵】参院選を振り返って

 参院選からはや2週間が経とうとしています。改めて今回の結果と今後の展望などについて私なりの考え方を述べたいと思います。

 福岡選挙区についてはおかげさまで古賀ゆきひとさんがトップ当選を果たすことが出来ました。お力を頂いた皆様に改めて御礼申し上げたいと思います。

 しかしこの結果はひとえに議席が3に増えた為に自民党と公明党がそれぞれ候補を出したこと、加えて古賀さんの長年の知名度によるものだと考えます。

 その証拠に自民党公明党を合わせた得票数は約110万票、我が方は約67万票で、得票率で言えば約6割に過ぎません。比例票では更に差が広がります。

 1議席を争う衆院選を想定すればまだまだ力の差は歴然と言わざるを得ません。勝って兜の緒を締めよとの思いで更に頑張らないといけません。

 また従来からの傾向が更に顕著にもなりました。東高西低と言われているように、東日本と西日本で与野党の力関係が明確に違うということです。

 北海道では3議席のうち2議席を民進党が占め、東北では秋田を除き1人区全て野党候補が勝利しました。長野や新潟など激戦区も制しています。

 一方西日本では岡田代表の地元三重や現職の実績が高かった大分、特殊状況のある沖縄県で勝利した以外は1人区はいずれも敗れています。

 この要因として、まず東日本と西日本での県民性の違いを感じます。一概には言えませんが、助け合いの精神をより好む東日本と自由競争をより好む西日本のイメージです。

 また対外強硬派、いわゆるタカ派もより西日本に多いと感じています。こうした傾向は近畿はもちろん西日本において一定の強さを持つ大阪維新票とも関わりがありそうです。

 加えて東日本には小沢一郎さんや引退した羽田孜さん、渡部恒三さんなどかつての保守の大物が野党勢力に陣取り、保守票を比較的取り込めていると感じています。

 またもう一つの傾向として、古賀さんも含め報道関係者の野党側での政界進出が目立って来ました。長野の杉尾秀哉さん、都知事選の鳥越俊太郎さんなどです。

 安倍政権が国内外において強権的な方向性を帯びるなか、本来的に最も権力からの自由を求める報道界や芸能界から反権力的な動きが出るのは自然なことなはずです。

 古賀さんの応援に来られた元日テレの福留功男さんも、従来の単なる有名人の選挙応援とは異なり明確なリベラリズム、反権力的な姿勢をもって持論を述べられました。

 先日亡くなられた大橋巨泉さんや愛川欽也さん、ある意味勇気をもって会見された石田純一さんなど、自らの立場を一定程度犠牲にして主張する人も増えて来ました。

 思えば3年前、アメリカ視察でケネディ元大統領の特別展を見た際、サミーデービスJr.氏など数々の名だたる芸能人が彼を支援する写真を興味深く見ました。

 アメリカにおいては伝統的にリベラルを党是とする民主党を報道界芸能界の主だったメンバーですら明確に自らの主義主張として支持しています。

 一方共和党には富裕層や大企業、保守的白人層などの強大な支持層があり、知名度のある芸能人が応援してようやく両党のバランスが保たれる位の力関係かもしれません。

 わが国においても伝統ある自民党を支持する強固な保守層があり、そこに更に絶対的基盤を誇る公明党が加わることで、我が方は相対的に基盤が弱くなっています。

 これから明確に信念を持つ報道界芸能界などのリベラル層が政界に進出することで、この基盤の差をある程度埋めることが出来るのではと期待しています。

 もちろん現状の厳しさばかり強調していても前には進みません。こうした状況を踏まえ、まず我こそがこの地で日本の、郷土の底ヂカラを発揮させる輝きを放って参ります!


出典:http://www.daizoo.com/column/diary.cgi?no=648


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