斎藤嘉隆

【斎藤嘉隆】10兆円の損失!だまっとれん!

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GPIFによる今年4月から6月の年金運用状況の報告があった。
発表によるとこの3か月間で5兆2342億円の運用損が出ている。
7月末に2015年度の運用の発表があったが、その際の数字は5兆3098億円の運用損であった。
つまりは、昨年の4月から今年の6月までの15か月間で、10兆5440億円の赤字が出ていることになる。
選挙中に、個人的な試算でこの期間で10兆円以上の赤字が出ていると申し上げてきたが、まさにその通りであった。
株式による年金運用比率を従来の4分の1から2分の1に引き上げたのが2014年の10月。それ以降の累積でも2兆円近い赤字が出ていることになる。
私たちがリスクの高い年金運用を見直すように再三言い続けてきたにも関わらず、政府は運用方針を変えず、挙句の果てに大きな損失を出すに至っている。
いったい誰が責任を取るのか。安倍総理や厚生労働大臣は大きな責任を負うべきだ。
今年初めには年金積立金が約140兆円。おそらく今の評価では130兆円ほど。支給額にまで影響が出かねない。
秋の国会では大きな議論になる。政府の答弁はおそらく「一時的な損益で、長期的な視野では影響はない」とでもいうのであろう。
市場での年金運用でこれまで挙げた収益は約45兆円。大きなプラスだ。しかしそのすべては株式による年金運用比率見直し以前に挙げた収益だ。
それを好き勝手に見直し、わずか数か月で10兆円もの損失を出した。
国民は黙っていないはずだ。メディアにもしっかりとわかりやすく報道してもらいたい。
年金の積立金は国民の大切なお金であって、政府や役人の小遣いではない。


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