階猛

【階猛】「想定外」の想定が必要-岩泉、久慈視察

この度の台風10号の豪雨により、岩手では16名、北海道では2名の方が亡くなりました。岩手ではなお安否不明の方が7人います(5日現在)。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。

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5日、民進党岩手県連では畑こうじ前衆議院議員の案内の下、党本部の枝野幹事長にも同行してもらい、岩泉町の災害現場を視察しました。9名の入居者が命を落としたグループホームの周辺には、漂着した自動車や流木が積み上がっていました。傍を通る国道455号を内陸方面に少し進むと、小本川の氾濫により道路が大きくえぐり取られており、役場などがある町の中心部と分断されていました。

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現場に行って気付いたのは、今回水没したグループホームは、山間地に孤立して建っていたわけではないということです。周辺には大きな店舗・事業所や、国体開催が中止となった球場などもあります。川が氾濫したとはいえ、これほどの面積の土地に大量の水が一気に押し寄せてくる光景は想像を絶します。伊達町長も「想定外だった」と話していました。

その後、県連のメンバーで久慈市に向かいました。遠藤市長から市全体の被害状況の説明を受け、市長の案内で浸水被害に遭った中心商店街に伺いました。店舗の周辺には泥にまみれた商品、備品などが積まれ、多くの方が店舗の清掃に明け暮れていました。事業主さんの中には、「想定が甘かった。事前に準備すれば被害をもっと少なくできた」と話す方もいました。

各地で交通網が分断されているため、今回視察できたのは被災地のごく一部に過ぎません。道路、水道、電気といったライフラインを早急に復旧し、不安、不便な生活を強いられている孤立集落を解消するとともに、中小事業者の営業再開に向けた支援を行っていきたいと思います。

と同時に、地球温暖化の影響のせいか、岩手でも、大型台風の直接上陸や1時間100ミリ前後の集中豪雨など、従来であれば「想定外」の災害が生じるようになりました。山間部を中心に高齢化が進み、「災害弱者」が増えていることにも留意すべきです。今回の災害を教訓として、「想定外」のことを想定した防災態勢を築く必要があります。


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