大串博志

【大串博志】普通に考えれば「紛争」状態の南スーダンの現地

南スーダンに派遣されているPKO部隊の任務が3月まで延長されました。

さて、このPKO活動に対して「駆け付け警護」等の新任務を付与するかが注目点となっているわけですが、今日の私からの記者会見において、これに「反対」である旨発表しました。

政府は、今南スーダン、特にその首都ジュバ付近で頻発している、現大統領派と前第一副大統領派の衝突について、「紛争」ではないと解釈しています。

「紛争」に当たるということになると、PKO5原則のうちの第1原則である「紛争当事者間で停戦合意が成立していること」を満たさないことになり、PKOを派遣することができません。

現状を踏まえれば、南スーダンの状況は極めて流動的であると言わざるをえません。そこで自衛隊が「駆け付け警護」を行うとなると、自衛隊が地元の武装グループと交戦する可能性が高まります。自衛隊の武器や装備で十分か、また第一線の救急救命体制にも大いに疑問が残ります。

そんな中、南スーダンPKOにおいて、「駆け付け警護」任務を付与することは、到底考えられません。

政府には、是非現場の情勢を厳しく認識し、慎重な判断を求めたいと思います。


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