岡田克也

【岡田克也】【ブログ】シリア空爆─疑問の残る米国の単独行動と曖昧な安倍総理の支持表明

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民進党常任顧問の岡田克也衆院議員が、シリア攻撃をした米国について安倍総理が述べたことは、極めてあいまいで二枚舌的であり国際的な場では米国の攻撃を支持していると受け取られかねないと指摘しています。

出典 : http://ameblo.jp/okada-katsuya/entry-12265102922.html

シリアのアサド政権が、サリンなどの大量破壊兵器を使用したということで、アメリカがシリアの軍事基地を攻撃しました。

このことについて、日本政府も含めて、多くの国はトランプ政権の行ったことに支持を表明していますが、積極的に支持するべきだったかどうかということについては疑問が残ります。

国連安全保障理事会における議論は、ほとんどなされないままでした。安保理の決議が出る前に単独行動をとったということになると、従来はコソボの例はあるものの、あの時もアメリカ単独ではなく、NATO軍という形で、多くの国が参加をしての空爆でした。

今回は、攻撃が限定的とはいえ、アメリカの単独行動です。サリンガスを使ったと思われる映像は、とても悲惨で、アサド政権が行ったことは、もちろん許されることでありません。しかし、国際的ルールというものを無視したトランプ政権の行動には、大きな懸念を持ちます。

少なくとも、アサド政権が行ったということの説明、私も9割ぐらいの確率でアサド政権が行ったと思います。しかし、アサド政権は、今サリンを使えば、さらに国際社会から孤立するということが分かっているわけですから、本当にアサド政権が行ったかどうかについて、疑問が全くないわけではありません。アサド政権が行ったという明確な説明をアメリカは行うことができていません。

アメリカの国務省や国防省をはじめ、関係者がしっかり議論を行い、英知を集めて、その上での攻撃だったのか、疑問が残ります。トランプ大統領の独断に大きく影響された単独行動であったとすれば、これは今後に大きな懸念を残すことになります。

最後に、安倍総理は、「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国政府の決意を日本政府は支持する。これ以上の事態の深刻化を防ぐための措置と理解している」という言い方をしました。つまり、支持したのは「決意」であって、爆撃行為そのものは理解するにとどめた、注意深く聞けば、そう読み取れる声明でした。日本の国内には、攻撃そのものを支持したのではないという説明をしたいのだと思います。しかし、国際的な場では、アメリカの行動を支持すると受け取られかねない、極めて曖昧で、かつ、二枚舌的な表明ではなかったかと思っています。


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