海江田万里

【海江田万里】北朝鮮の脅威にどう向き合うか

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旧民主党の元代表である民進党東京都第1区海江田万里総支部長が、核実験やミサイル発射を行う北朝鮮について、日・米・韓・中・露の5者会談の実現に向けて努力し、5者会談で共通の合意を積み上げ、そこに北朝鮮を巻き込んでいく方策が最良の方法であると主張しています。

出典 : http://kaiedabanri.jp/opnion/2017090611280.html

8月29日早朝の北朝鮮によるミサイル発射、そして9月3日の水爆と思われる核実験を経て、日本国民の北朝鮮のミサイルと核に対する恐れと危機意識は日に日に増しています。

一般に弾道ミサイルは、発射直後の情報で、ミサイルがどのくらいの高度でどこに飛んでいくか予測が着きます。8月29日の中距離ミサイルの発射では、アメリカからの情報、あるいは日本のイージス艦からの情報で、日本の北海道の上空を飛んで太平洋上に落下することが、早い段階で予測されていたはずです。この情報に基づいて、自衛隊も破壊措置命令を出しませんでした。北海道の上空を飛んだ高度は、おそらく400~500キロ程度で、領空は上空100キロまでですし、宇宙空間を飛んでいるミサイルに破壊措置は取れません。となるとあの時点で、Jアラートで国民に注意を呼びかける必要があったのか疑問です。「オオカミ少年」という寓話もありますから、Jアラートに国民が慣らされてしまうことは、慎まなければならないと思います。

9月3日の水爆とみられる核実験の際はJアラートの警告はありませんでしたが、北朝鮮への脅威は増しました。小型化された核弾頭が、先日の中距離断層ミサイルに搭載されれば、日本はもちろん、グアムも射程に入ってしまいます。9月9日の北朝鮮の建国記念日にはさらに射程が長いICBM(大陸間弾道弾)の発射も予測されています。

 北朝鮮の核とミサイル発射が連日のようにテレビや新聞、ネットで大きく報じられれば、国民は不安に駆られて、「対話より圧力を」との声が大きくなるのは当然です。しかし、ここで考えなければならないのは、圧力をかけ続けた結果がどうなるかです。圧力がかかったからと言って北朝鮮の指導者が、核やミサイルの開発を止めるのでしょうか?圧力をかけ続ければ、緊張は今よりさらに高まりますから、偶発的な軍事衝突が起きる可能性が高くなります。

私は、「圧力と同時に対話も探るべき」と考えています。圧力をかける一方で同時に対話への努力も続けるべきです。この間、日本政府の対話に対する働きかけの動きが全く見えません。先ず日・米・韓・中・露の5者会談の実現に向けて努力すべきです。5者会談では「韓・中・露の対話派の力が強くなる」との指摘もあり、日本政府は、後ろ向きですが、個別の会談をいくら繰り返しても、中国が実効ある制裁策を実施するとは考えられません。5者会談で共通の合意を積み上げ、そこに北朝鮮を巻き込んでいく方策が今考えられる最良の方法だと思います。特に、中国は北朝鮮の核には反対の立場を明確にしています。北朝鮮が水爆の可能性がある核実験を実施した今こそ、日本から中国に働きかけて5者会談をスタートさせるべきです。

安倍総理は、本日、ロシアのウラジオストックに出発し、7日に日露首脳会談が予定されています。ここでプーチン大統領に5者会談の提案をするのもいいでしょう。

いずれにしろ、戦争になれば、米軍基地のある日本は真っ先に攻撃対象になることは明白で、北朝鮮のミサイルが日本に落下することだけは何としても避けなければなりません。

そのために、あらゆる努力を惜しむべきではありません。


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